以前米国に行った時に使い始めたLocalphoneだけれども、元々は現地で用意したローカルの携帯電話から日本に安く電話をかけるために使っていた。使用する前に相手の電話番号、自分が現在いる場所をWebで登録すると、その登録しておいた電話番号にローカル番号を割り当てられ、そのローカル番号に電話すると登録先の電話に転送される。例えば米国にいるときは現在地に米国を登録すると、登録しておいた日本の電話に米国内のローカル番号が割り当てられる。そのローカル番号に電話すれば日本に転送されるので、国内通話料プラス転送料で国際通話ができるしくみ。このローカル番号は複数のユーザで兼用するので、各人の転送先をきちんと認識するために自分が使用する電話番号を登録しておき、発信番号を通知する必要がある。使用する電話番号の登録はWebで行い、登録時に先方から登録する電話番号に電話がかかってくるのでその電話を取って”1″をプッシュすれば登録が完了する。この登録は複数個の番号が可能。音質は特に問題はないレベルで、転送費用は以下のようにとても安い。

  • 日本固定電話:2¢/min
  • 日本携帯電話:9.7¢/min
  • 米国:0.5¢/min
  • 中国:1.2¢/min

これにIP-Phoneの機能もあり、SIPクライアントを用意すれば転送料金と同じ安い金額で電話をかけることができる。Skype Outに比較しても断然安い。この場合の音質は050 PlusやFusion IP-Phone SMARTと同じ程度の印象。
IP-Phoneの場合、登録しておいた電話番号であればその番号を発信者番号として使用できる。ただし、日本の番号を発信者番号に登録すると国際電話扱いになり、+81がついてくる。色々試してみると以下のような結果となった。

  • 発信元を+81-XX-XXX-XXXX(日本携帯/固定/IP電話番号)とした場合。
    • 固定電話では正しく表示される。
    • 携帯電話は「通知不可能」と表示される。
  • 発信元を+1-XXX-XXX-XXXX(米国電話番号)とした場合。
    • 固定電話・携帯電話ともに正しく表示される。

そんな訳で、固定電話・携帯電話ともに発信者番号を伝えたければ米国番号を使わないと上手くいかない。しかしこれだと相手がその番号に折り返すと国際電話になってしまう。電話をかける相手が固定電話だけなら発信者番号に日本の番号を指定しても問題はない。できればFusion IP-Phone SMARTで取った050番号を発信者番号に指定しておき、発信はLocalphoneで、着信はFusion IP-Phone SMARTでと思ったのだけれどもなかなか上手くはいかない。
またそのうち音質・遅延などがSIPクライアントとCodecの組め合せでどう変わるかを調べてみたいが最近忙しいのでいつになるやら。